歯の豆知識⑧

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こんにちは!

今回はシーラントについてご説明します。

 

!六歳臼歯が生えてきたらシーラントでむし歯予防をしましょう!

永久歯の奥歯で一番早く生えてくるのは六歳臼歯(第一大臼歯)で六歳頃に生えてくる永久歯です。生えてきたばかりの永久歯はむし歯になりやすい事が知られています。

生えたての六歳臼歯の噛む面の溝はとても深くむし歯の始まりはこの部分からが一番多いのです。食事をする時に一番活躍するこの歯は歯ブラシが届きにくいため、汚れがたまりやすくむし歯になりやすいです。最も寿命が短い永久歯の一つでもあります。

六歳臼歯がむし歯にならないように行う予防処置がシーラントとよばれるものです。

シーラントはフッ素塗布と並んで小児によく行われるむし歯の予防処置です。 処置として、奥歯の歯の溝をプラスチック樹脂の一種で埋めることになります。

シーラントを生えたての歯の溝に埋める事によってプラークなどの汚れが入るのを防ぎむし歯予防につながります。

シーラントは歯を削ったり麻酔などをする必要がありません。処置時間も非常に短くお子さんにとっても負担が少ないです。

複雑になっている歯の溝がシーラントにより平面に近い状態になり歯みがきするのがとても簡単になります。

歯みがきが苦手なお子さんもこうしたシーラントを用いる事で歯みがきをしやすい環境を作ってあげる事が大切です。

シーラントは予防歯科のための施術でありながら保険適用内で行えるのも魅力的です。

*短期的にきちんとシーラントを行っているとむし歯の数を三分の一に減らしたという報告が出ています。

 

○シーラントの適応

六歳頃に第一大臼歯。九~十一歳頃に小臼歯。十二歳頃に第二大臼歯が目安になります。

萌出時期は個人差があります。生えたばかりの永久歯は歯質や、背が低く磨きにくいため、初期虫歯になりやすいという特徴があります。生えてから三年まではむし歯になりやすい状態ですのでそれぞれの時期に合わせてシーラントをすると良いでしょう。

 

○注意事項

シーラントは歯を削って詰めている訳ではないので大人になるまでに取れる事もあります。定期的に検診を行う事をおススメします。

シーラントはあくまでむし歯の予防処置です。無理やり嫌がっているお子さんを押さえ付けてまで行う必要はありません。歯科医院にあまり慣れていないお子さんはフッ素塗布を定期的に行うことでむし歯予防をしましょう。

 

生活全体でむし歯予防をしましょう!

シーラントを行ったからといって必ずしもむし歯ができなくなるというものではありません。きちんと歯みがきをして甘味を減らすなど食生活にも注意し総合的な関心を親と子が一緒になって持ち続ける事が大切です。

 

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