歯の豆知識⑦

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今回はキシリトールについてご説明します。

よくテレビ、CMでも耳にすると思いますがキシリトールは何かご存知ですか?

キシリトールは白樺や樫の木などの原料としてつくられる天然素材の甘味料です。炭水化物の一種でお砂糖と同じくらいの甘さがあります。30年ほど前からフィンランドでむし歯予防の目的で使用され、世界各国に広まりました。

 

○キシリトールの効果

むし歯をつくるミュータンス菌は糖を取り込むことにより酸をつくりますが、キシリトールからは酸をつくることができず、菌が弱まり、数が減っていきます。

また、プラークを非水溶性のネバネバしたものから、水溶性に変え歯ブラシで落としやすくします。

・酸をつくらない

・ミュータンス菌を減らす

・再石灰化作用

(キシリトールの甘さで唾液を大量に分泌させ再石灰化、唾液中のカルシウムと結びついて、エナメル質にカルシウムをとどけて再石灰化)

○歯科専用キシリトールガム

歯科専用のキシリトールガムは甘味料として天然素材キシリトール100%使用しています。(一般に市販されているキシリトールガムにはキシリトールが30~50%程しか入ってません)むし歯菌(ミュータンス菌)は砂糖を食べて酸を出し歯を溶かしますがキシリトールを食べると酸を出せなくなり徐々に弱くなっていきます。100%キシリトールガムを1日3粒を目安に毎食後すぐ1粒ずつ噛むと3ヶ月と10日(100日)でむし歯菌がゼロになるというデータがあります。

○使用方法

毎食後3分で口の中のPHが下がるので、すぐに最低でも5分間キシリトールガムを噛みます。(昼食後にガムが噛めない方は夕食後に2粒でも大丈夫です)量の目安として、5歳以上1日4~12g(100%粒ガム1粒1.33g)2~5歳は2~6g一部は大腸で発酵されるので、量が多いとまれに便がゆるくなりますが、毒性はありません。3ヶ月噛み続けるとむし歯になるリスクは更に下がります。

○100%キシリトールガムの噛み方

食後に1粒食べます。噛み始めの甘い味がキシリトールです。なるべく飲み込まないように2~3分噛みます。お口の中全体に行きわたるように噛んで下さい。その後は5~10分程度噛んで下さい。

 

むし歯菌は唾液で感染します!

生まれたばかりの赤ちゃんには口の中に菌はいません。多くは親からむし歯菌が感染します。3歳(36ヶ月)までにむし歯菌が感染しなければその状態をずっと維持し続けますので3歳までが勝負です!!

妊娠中から予防として100%キシリトールガムを噛むことは重要です。親のむし歯菌がゼロなら子供にも感染しないからです。家族みんなで予防する事をおススメします。

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