歯の豆知識⑬

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こんにちは(^^)

昨年、日本でのワールドカップ開催で注目が集まったラグビー。

今回はラグビーをはじめとする激しいコンタクトスポーツに不可欠なマウスガードについてお話します。

歯科医院で製作するカスタムメイドマウスガードの利点や正しい使い方について知っていただけたらと思います。

 

マウスガードはその名の通りお口の防護用具で、いわば「歯のヘルメット」です。

機能は、

・早や唇、舌の外傷予防、軽減効果

・他者との衝突時に相手を守る

・怪我の発生時に歯の脱落を防止する

・顎関節の保護

・心理的効果       などです。

 

歯科医師が各選手の歯型や噛み合わせの特徴に合わせて精密に製作するカスタムメイドマウスガードは、専門的な機器や材料を使い、選手の一人一人のお口の中の特徴や競技の特性に考慮し製作、調整するため、競技のパフォーマンスを損ねることなく快適に使用できます。

一方、インターネット販売やスポーツ用品店で購入できる使用者自身で製作する既製品のマウスガードもありますが、細やかな微調整がされませんので外れやすく、噛み合わせも不安定になることがほとんどです。そのために、競技中に必要なコミュニケーションが取りづらくなったり、息苦しさを感じることがあります。

 

お口の怪我の多くは試合中よりも練習中に多く発生しますので、マウスガードは練習時から使用しましょう。

お手入れについてですが、マウスガードは比較的柔らかい素材でできているため、色や臭いがつきやすく、熱に弱い性質があります。歯ブラシで磨くと細かな傷がつきます。同じ理由で研磨剤入りの歯磨き剤を使った清掃も避けて下さい。マウスガード専用の洗浄スプレーの使用がおすすめですが、ない場合は入れ歯洗浄剤(スプレーやムースタイプ)で代用も可能です。

長時間の水中浸漬やつけ置きタイプの入れ歯洗浄剤は避けて下さい。マウスガードの損傷や劣化を防ぐためには、お湯で洗浄したり、炎天下の車内に置くのは避けましょう。マウスガードは熱で変形するので、劣化がはやまります。

また、お口に食べかすや糖分が残ったまま使用するとマウスガードに臭いがついたり、むし歯や歯周病を生じます。お口がきれいな状態で使用しましょう。マウスガードをつけたままの飲食はもちろん禁止です。

*お口や顎に痛み、違和感がでてきた際には、使用を中止し歯科医師の診察を受けて下さい。

 

マウスガードは消耗品です。適正な状態で使えるように定期的なチェックと必要に応じた再作製、交換が必要です。

マウスガードは弾性素材で製作しますが、着脱を繰り返すと少しずつフィットがゆるくなっていきます。また、着脱以外でもプレー中の噛みしめや他者との接触によって、物理的な疲労が蓄積されていくので、「ちゃんと」使っているマウスガードほど早く消耗していきます。使用頻度や状況によりマウスガードの劣化の程度は異なりますが、半年に一度は歯科医院を受診し、定期的にお口のチェックとマウスガードの点検を受けることをおすすめします。

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