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こんにちは!
今回は「唾液について 丈夫な歯を育てるには」についてお話していきたいと思います。
○ 生えたての歯は軟らかくだんだん硬くなる
歯の表面はタイル張りのように硬いタイルと目地のような部分から出来ています。この目地のような部分に唾液中のカルシウム分がしみ込んでいき、乳歯では生えてから1~2年、永久歯では3~5年ほどで硬くなります。
○ 丈夫な歯と唾液pHの関係
お菓子の砂糖は酸を作りやすいものです。食べた後2~3分でpHが酸性に傾き目地の部分のカルシウムが溶け出します。しかし唾液が20~40分で酸を中和してくれ、溶け出しが止まります。この状態を早く作りだしてやる為にも、食事やおやつの後はなるべく早めに歯を磨きましょう。
○ 丈夫な歯と食事、おやつの回数の関係
先に説明したように、食事やおやつの後はお口の中のカルシウムが溶け出しやすい環境になっています。回数が決まっておらず、ダラダラと与えていては、“この環境が長時間続いている”という状態になっています。その為、目地の中にカルシウムがしみ込んでいくのが妨害され歯が中々硬くなれません。
生活の中で目地にカルシウムがしみ込んでいきやすい環境にしておくには、食事やおやつの時間をきっちり決めてあげることです。これは、丈夫な歯が出来るだけでなく子どものきちんとした我慢のしつけをすることもできます。
○ 唾液の働き
唾液には食べやすくするだけでなく、口を通して外部から入ってくる細菌などから体を守るための免疫機能という重要な働きもあります。唾液に含まれる酵素(アミラーゼ)が食べ物に含まれるでんぷんを分解し、胃で消化されやすい状態にします。口の中の食べカスを洗い流し、口の中をきれいにしてむし歯や口臭を防ぎます。
○ 湿潤・保護作用
お口の中には、軟組織とよばれる舌や頬、唇などの軟らかい部分と硬組織に分類される歯という硬い部分が共存しています。歯は身体の中で最も硬い、つまり骨よりも硬いという性質があります。そんな硬い部分が話しをする時、食べる時、ずっと軟らかい部分に当たり続けています。唾液には軟組織部の働きを滑らかにする潤滑剤の作用があり、擦れて傷をつけるのを防いでくれます。
・唾液が減ると起こりうる5つの影響
むし歯になりやすくなる
歯周病になりやすくなる
入れ歯が痛くなりやすい
口内炎ができやすくなる
カビがはえる
・唾液を増やすためにできる5つのこと
水分補給
ガムをかむ
食事の時にしっかりとかむ
舌を動かす
唾液腺マッサージ
唾液の働きには食べるという行為に関連した働きだけでなくむし歯や細菌の侵入を予防したり、口の中を守ったりとさまざまな役割があります。唾液が減ると唾液が本来もっている役割が果たせなくなってきますので、むし歯になりやすくなったり、口内炎が出来やすくなったりなど、さまざまな問題が出てきます。食べ物をしっかりかんで食べ、マッサージするなど唾液がしっかり出来るようにして健康な生活を送りましょう。