歯の豆知識⑲

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こんにちは!

今回は「入れ歯は洗わないとカビが生える?」という事で入れ歯についてお話していきたいと思います。

入れ歯をお使いの方で意外に忘れがちなのが毎日のケアです。入れ歯というのはあくまで人工物なので、適切なケアを行わないと色々な不具合が生じてきます。

その一つが汚れです。

入れ歯のケアを怠るとお口の中にも身体にも悪影響が出てしまいます!

 

☆入れ歯は毎日洗うもの

入れ歯は基本的に毎日洗わなければなりません。就寝前、入れ歯をお口の中から取り外し、義歯ブラシで磨いてから入れ歯洗浄剤の中に入れましょう。これを数日怠るだけで入れ歯はあっという間にカビが生えてしまいます。それくらい入れ歯というものは汚れやすい物だとお考え下さい。

 

☆入れ歯が汚れやすい理由

入れ歯が汚れやすいのは、使用している環境が特殊だからです。例えば、ギプスのような固定装置は腕や足などの表面に装着します。多少蒸れる事はあっても数日でカビが生えるようなことはありませんよね。これはギプスが常に外気にふれていたり、細菌や真菌との接触が多い部位ではなかったりするためです。

一方、入れ歯は湿度が100%の口腔内に装着し細菌や真菌などが繁殖しやすい環境で機能しています。この違いだけでも入れ歯が汚れやすい理由をご理解いただけましたか?

 

☆お口の中にもカビが生える?

入れ歯の汚れを放置していると、そこに生えたカビがお口の粘膜にまでうつってしまうことがあります。それが「口腔カンジダ症」などの病気です。真菌の一種であるカンジダは、入れ歯だけでなく口腔粘膜でも繁殖しやすい傾向にあるため注意が必要です。

その他、誤嚥性肺炎や口内炎、感染症を引き起こす原因にもなります。

このように入れ歯を不潔にすると、お口の中の衛生環境まで悪くなってしまうため、常にきれいな状態にしておく必要があります。

そしてご自身の残った歯をきれいにブラッシングすることも大切です。

 

☆入れ歯洗浄剤

義歯ブラシで磨き入れ歯洗浄剤を使用しましょう!

入れ歯洗浄剤には大きく分けて過酸化物系、酵素系、次亜塩素酸系の3つの種類に分類されます。

・過酸化物系

一般的に広く販売されているものです。発砲して汚れを落とすのが過酸化物系です。殺菌、消臭作用のほか着色汚れも効率よく洗浄します。

・酵素系

酵素系はたんぱく質を分解します。酵素の力で入れ歯に付着したプラーク(歯垢)を効率よく分解し洗浄します。

・次亜塩素酸系

次亜塩素酸系は強力な殺菌作用や漂白作用が特徴です。長期間の浸け置きは入れ歯を痛める可能性があるので注意が必要です。

 

 

毎日、ケアをしっかり行っていても着色や入れ歯にも歯石がつきます。

定期的に歯科医院で入れ歯の洗浄、調整、ご自身の歯のクリーニングにお越し下さい。

長くきれいな入れ歯で、良い口腔状態で、お食事がとれるようお手伝いさせて頂ければと思います!(^^)!

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