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こんにちは!
今月は前月の歯ぎしり、食いしばりについてのつづきです!
さて、歯ぎしりにはどんな種類があるのでしょうか
歯ぎしりや食いしばりの種類
グラインディング(歯ぎしり)
グラインディングは、上下の歯を強くかみしめて左右にギリギリと強く歯をこすり合わせる音が聞こえるため、家族にも気づいてもらいやすい症状です。 「歯ぎしり」と聞くと、一般的にはこのタイプをイメージされる方が多いでしょう。
このタイプの歯ぎしりは、歯を左右に強く動かすため、歯がすり減ってしまいます。 ひどくなると、歯の表面にあるエナメル質が削れて、その内側の象牙質が見えてしまうほど、歯のすり減りが強い方もいらっしゃいます。
またグラインディングは、歯の詰め物が取れたり歯が割れたりすることもあります。 さらに、歯が横に揺らされるようになるため、歯を支えている骨にもダメージを与えてしまいます。
クレンチング(かみしめ)
クレンチングは、上下の歯をギューっと強くかみしめたり食いしばったりするタイプのブラキシズムです。 夜、寝ているときにも起こりますが、昼間でも起こります。
強くかみしめているため、歯がすれるような音はでません。 そのため、本人も周囲の方もなかなか気づきにくい症状です。
また、かみしめている時間が長いと、歯や歯茎、筋肉などにも負担がかかります。 そのため、咬筋や側頭筋などの筋肉に痛みがでたり、骨隆起(骨が膨らんでこぶ状になったもの)ができやすくなったりします。 歯が割れやすいのもこのタイプの方にみられる症状です。
タッピング(歯をカチカチする)
タッピングは、上下の歯を「カチカチ」と音をだして鳴らすようなブラキシズムです。 グラインディングやクレンチングにくらべると、歯や顎にかかるダメージも比較的大きくありません。
寝ているときのほかに、日中癖でしてしまう方もいらっしゃいます。 カチカチと歯を鳴らす音が聞こえるので、自分でも気づきやすいタイプのブラキシズムです。
歯ぎしり・食いしばりが及ぼす悪影響
ブラキシズムによって引き起こされる症状はさまざまです。 無意識に歯ぎしりをする力はとても強く、歯や顎関節に大きな負担がかかってしまいます。
毎日のように強い負担が歯にかかり続けると、歯が割れたり、詰め物や被せ物が取れたりしてしまうこともあります。
歯が割れる
強い力が歯にかかり続けると、歯が割れてしまうことがあります。 とくに、クレンチングタイプの方に多く見られる症状です。
また、詰め物をして高さが変わった歯にも注意しましょう。 その歯だけ強いダメージを受けてしまい、割れてしまう可能性があります。
歯の根っこが割れる
虫歯や歯周病の次に歯を失う原因で多いのが、歯根破折(歯の根っこが割れる)といわれています。 とくに、強いかみしめ(クレンチング)をされている方に見られることが多い症状です。 歯の根っこが割れてしまうと、歯を残しておくことが難しいため、抜歯をしなければなりません。
歯周病悪化につながる
歯周病は、プラーク(歯垢)の中に存在する細菌によって、歯茎に炎症を起こします。 歯周病は症状が進行すると、歯を支えている顎の骨が溶けて、最終的には歯が抜けてしまう病気です。
歯周病の方が歯を強くかみしめてしまうと、歯を支えている顎の骨に負担がかかり、骨の吸収が急激に進みます。 その結果、歯周病の悪化につながってしまうのです。
詰め物が取れやすい
歯ぎしりや食いしばりをする方は、詰め物や被せ物の歯に大きな負担がかかります。 長期にわたり強い力がかかり続けると、詰め物や被せ物の歯が、取れやすかったり割れたりすることがあります。
顎関節症になりやすい
顎関節症(がくかんせつしょう)は、顎の関節や筋肉の痛みを感じて口を大きく開けられなかったり、関節から「カクンカクン」と音が聞こえたりする症状がみられます。 グラインディングやクレンチングが顎関節症のおもな原因となる場合があります。
歯ぎしりによる影響で顎関節症にならないように注意しましょう。
こんなにも歯ぎしりや食いしばりによって歯に悪影響があります・・・
次回の歯の豆知識は予防法などについてです(*^-^*)
