みなさん、こんにちは。
みなさんは お口の中を清潔にすることが、ウイルス感染対策に重要であることをご存じですか?
お口の中には300 ~ 700 種類の細菌が生息しています。
歯を磨かない人では4000 ~ 6000億個の細菌が種類ごとにまとまりを作って、びっしりと口腔内に生息しています。
しっかり口腔ケアができない人は 歯周病菌やむし菌菌が自分の力でどんどん増えていきます。
この細菌の毒により細胞の粘膜が破壊されてウイルスが細菌の中に入り込んでしまいます。
ウイルスは単体では増えることができませんが、人の細胞の中に入り込んで数を増やしていきます。
また、細胞にはウイルスをキャッチするACE2受容体がありこれがウイルスをキャッチするとウイルス感染を起こします。
この受容体は肺や心臓、口の中の粘膜に多くあり、健康な細胞ではウイルスをキャッチすることはありませんが、歯周病菌により炎症がおきている粘膜には、身体を守ろうとして受容体の数が増えて、ウイルスをキャッチしてウイルス感染をおこします。
口腔ケアを受けた人のインフルエンザ罹患率は10分の1になったとの報告もあります。
歯科医院では、マスク, グローブ,防護眼鏡,器具の滅菌消毒,手指消毒,検温などしっかりとウイルス感染対策を行い、歯科治療におけるウィルス感染率は極めて低いと言われています。
むしろ、口の中を清潔にしていないとウイルスに感染しやすくなってしまいます。
私達、歯科医師は健康な人生を送れるよう、みなさんが定期検診を受けることを願っています。
健康寿命を延ばす事が人間本来の幸せな生き方だと思います。