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歯の豆知識65『銀歯の下は虫歯だらけ?』

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二次カリエスとは?

 

皆さん聞いた事はありますか?

カリエスは「虫歯」

では「二次カリエス」とは?

 

二次的に出来た虫歯、つまり「一度治療した虫歯のまわりに再びできた虫歯」のことです。

なぜ治療のすんだはずの歯がまた虫歯になるのか?

 

「虫歯ができちゃったけど、ちゃんと歯医者で治療したから、この歯はもう安心!」と思っている方。残念ながら不正解です。

一度虫歯治療で歯を削って詰め物をしたり、被せを入れた歯は、無傷の一回も虫歯になっていない歯にくらべると、虫歯のできる確率はぐっと高くなります。

なぜなら、詰め物や被せには必ず元の歯との継ぎ目があります。

この部分には段差や微細な溝ができます。この部分に歯垢がたまりやすいのです。

特にセメントが取れたり外れかかっているような部分には深いところまで菌が入りこんでいきます。

 

そもそも、虫歯というのは歯の溝や歯と歯の隙間など歯垢がたまりやすい場所にできます。

歯垢とはつまり虫歯菌の塊、菌はどんな狭い隙間でも繁殖することができます。

反対にツルッとした平たい面にはくっつきにくいので、歯の先端や真ん中のあたりでは繁殖しにくい性質があります。

つまり一度虫歯治療をした歯は無傷のツルツルの歯より虫歯菌が繁殖しやすく、虫歯になりやすいのです。

 

虫歯菌も生き物である以上、繁殖してどんどん増えて行きたいので自分の住む場所を増やすために、歯を溶かしてくぼみを広げていきます。

この虫歯菌に溶かされた穴が虫歯なのですが、歯の表面エナメル質は硬く丈夫なので、穴が開くまで時間がかかります。対して歯の内部の象牙質は軟らかく虫歯菌に溶かされやすい性質です。

 

一度虫歯治療で詰め物をした部分はエナメル質がありません。継ぎ目から侵入した虫歯菌は直接象牙質に到達できてしまうのです。しかも、象牙質の部分も一回目の虫歯でかなりなくなっていますので、神経の入っている歯髄まですぐに到達してしまいます。

 

ここが二次カリエスの怖いところなのです。

剥き出しになった歯髄には虫歯菌以外にもさまざまな菌が入ってきます。こうした菌が歯髄に入ると歯の神経が壊死します。

このとき痛みを発する場合もあれば、痛みがでない場合もあります。

痛みがでない場合は二次カリエスの進行に気づかず、どんどん歯の中身が溶けてなくなっていきます。

歯髄の中が菌でいっぱいになったら、その先の骨の内部まで菌は侵入していくのです。

そうなると、虫歯で詰め物も被せもできないくらい限界をこえてボロボロになってしまった歯は抜くしか道はありません。

 

それでは、二次カリエスを防止するにはどのような対策が必要なのでしょうか?

 

実は、そこまで特別なことは必要ありません。基本的には毎日の歯みがきを欠かさないことフロスや歯間ブラシを使うこと。

そして歯科医院の定期検診に通い、お口に問題がないかをチェックするのが大切です。

 

なお、より確実な予防に努めたいという方は金属やプラスチックでできた詰め物・かぶせ物をセラミック(陶器)に替えるという方法もあります。

当院でもセラミックの機械があります。患者様に負担のかからない歯形をとりスムーズに対応いたします。耐久性や防汚性に優れたセラミックは、二次カリエス予防に最適です。

 

以上、『二次カリエス』についてでした!

気になったことや困ったことがあれば、ぜひ山崎歯科医院へ♪

 

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