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こんにちは!山崎歯科医院です😊
ここ最近は暑い日が増え、いよいよ夏も本番!というかんじですね。
さて、本日は「エックス線検査」についてのお話です。
お医者さんにかかる際、エックス線写真撮影を行うことがあります。
もちろん、歯医者さんでも同じです。
もし妊娠中、授乳中の方がエックス線検査を行う場合、なにか身体に影響があるのでしょうか?
妊娠中のエックス線検査は、身体によくない!?
歯科では、治療開始前の診断や治療中、治療終了後の確認時など、その過程でさまざまな検査を行い、より正確な治療を進めていきます。その中でもエックス線検査は、むし歯の広がりの程度や顎骨の中の膿の袋の有無やその大きさの把握など、直接目で確認することのできない多くの情報をもたらしてくれる有用な検査のひとつです。しかしその一方で、妊娠中または授乳中の患者さんにおいては、エックス線検査時の放射線被ばくによる胎児や出生後間もないお子さんへの影響を懸念し、検査をためらう患者さんもいらっしゃいます。
エックス線検査の被ばく量
歯科治療におけるエックス線検査には大きく分けて、デンタルエックス線検査、パノラマエックス線検査、歯科用コーンビーム型CTの3種類があります。
最近では、デジタルレントゲン装置によるエックス線検査が主流であり、従来のレントゲンフィルムによる撮影より、10分の1~5分の1程度、被ばく線量は軽減しています。
それぞれのエックス線検査の特徴と、放射線被ばく線量としては、もっとも一般的なデンタルエックス線検査は、デジタルで0.01mSv程度、顎全体を撮影するパノラマエックス線検査はデジタルで0.01~0.02mSv程度、インプラント治療や抜歯困難な下顎半埋伏智歯の精査時などに撮影される歯科用コーンビーム型CTは、0.01~0.1mSv程度とされています。
妊娠中、授乳期間中のインプラント埋入や半埋伏智歯の抜歯などの外科的処置は考えにくいですが・・・(^-^;
日本人が1年間に自然に被ばくする放射線量は約2.1mSvであることを考慮すると、デンタルエックス線検査は年間被ばく線量の200分の1程度、パノラマエックス線検査では100分の1程度の被ばく線量となります。さらに、撮影時には鉛の入った防護エプロンを着用し、照射域である口腔以外への不要な被ばくは限りなく減らします。
このように、歯科治療時のエックス線被ばく線量はごく微量であり、撮影時に適切な防護もなされるため、エックス線撮影時の被ばく線量を必要以上に懸念される心配はないといえます。
とはいえ、妊娠中や授乳中には、しない方がよいことや、注意が必要なこともたくさんあります。
妊娠中もしくは授乳中に医療機関にかかる際は、きちんと担当の先生に相談した上で、その指示に従ってくださいね!!