歯の豆知識⑥

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こんにちは!

今回はむし歯の予防についてご説明していきたいと思います。

山崎歯科医院ではむし歯の予防法として主に食生活と歯磨き粉の使い方をお伝えしています。

 

まず食生活についてお話します。

お口の中のpHの変化を表したものをステファンカーブといいます。

歯垢中に存在する細菌がお口の中で糖を分解して酸を作ります。その酸によりお口の中のpHは急激に低くなりますが、唾液の緩衝作用(酸性から中性に戻す作用)によって徐々に元の状態に回復します。

このpH変化は飲食物の炭水化物、歯垢中の細菌の種類及び量、唾液の分泌速度と緩衝能に大きく影響されます。特にpH回復に唾液はとても重要な働きをしています。

お口の中においてpHの低い状態一時的であれば唾液の緩衝能により酸性から中性に戻して再石灰化が起きむし歯になりません。

間食をしたり、ダラダラ食べていたりするとお口の中はpHの低い酸性の状態が続き、ずっと歯が溶けているので再石灰化の時間がなくむし歯になってしまいます。大切なのは食事と食事の間をあけて再石灰化の時間を長くし酸性状態を少なくする事です。

甘い物は食べてはいけない!ではなく食後のデザートとしてお口の中が酸性になっている時に一緒に食べると良いです。

*食事と食事の間の水分摂取はお水、お茶、ブラックコーヒー、紅茶などをおススメします

砂糖、ミルクが入っていなければpHは酸性になりませんのでむし歯になるリスクが低いです。意外な物として、牛乳は乳糖が入っていますし、レモンティーは果糖が含まれているので中間には飲まない方が良いです。又、微糖の缶コーヒーも中間には飲まない方が良いです。

 

夏に熱中症予防としてスポーツ飲料を飲む回数が増えますね。ですが、スポーツ飲料を飲むとお口の中のpHが酸性になりむし歯になりやすくなるので気をつけて下さい。

スポーツ飲料を水で薄めて飲む方がいますが、結局糖が含まれているのでpHは酸性になり歯は溶けやすくなります。なので、スポーツ飲料を飲む場合は食後にするか、飲んだ後にお口を水でゆすぐ事をおススメします。

このステファンカーブを頭に入れておかれるといつ食べた方が良いか、飲み物の選択、摂り方などがわかると思います。

又、就寝中は唾液が少なくなるのでブラッシングをしないで寝てしまうとお口の中がずっと酸性状態なのでむし歯になりやすいです。就寝前のブラッシングはとても重要です。

 

次に歯磨き粉の使い方についてお話します。

イエテボリテクニックという言葉を聞いた事はありますか?

イエテボリテクニックはフッ素入りの歯磨き粉を使用し、フッ素の効果を最大限に出すむし歯予防のブラッシング方法です。

 

フッ素入り歯磨き粉の使い方

①歯ブラシの毛先1/3ほどに歯磨き粉をつけ約2~3分歯と歯ぐきの際を磨きます

*ブラッシング中は必要以上に唾を吐き出さない

②ブラッシング後は1回のみ軽く洗口して下さい

毎日簡単に誰にでもできるむし歯予防方法なので行ってみて下さい!

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