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歯の豆知識60『歯石取り、実際なにをしているの?』

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 こんにちわ(*^-^*)山崎歯科医院です!

まだまだ寒い日が続きますね。皆様どうお過ごしでしょうか。

 

さて今日は歯医者さんで行う歯石取りについてです。

歯科専門用語ではSC(スケーリング)、SRP(スケーリングルートプレーニング)などと言います。

みなさんは聞きなじみが少ないですよね。そしてSRPってなに!?と思う方が多いのではないでしょうか。

 

SRPとは歯周病治療で行われる処置のことで、「 スケーリング(SC)」と「ルートプレーニング(RP)」という処置を同時に行います。

SRP.、歯茎の中の歯の根っこの部分についた歯石を取ります。歯茎の中に歯石がつく場合は歯周病が進行していたり、長期間歯石除去をされていない時等に付着します。

歯茎の中に硬い歯石が付着していることにより歯周病が進行してしまうリスクが高まりますのでSRPを行ってこれらを除去していきます。

 

歯石の種類

 

☆縁上歯石(えんじょうしせき)

歯茎より上の歯の表面につく歯石

 

☆縁下歯石(えんかしせき)

歯茎より下の歯根面につく歯石

 

歯科においては縁上歯石のみを対象にした処置を『スケーリング』、縁下歯石を対象にした処置を『SRP』と呼びます。

 

☆スケーリング☆

 

スケーリングとは、『歯石取り』のことです。

歯石はそれ自体が歯茎に悪い影響を及ぼすわけではありませんが、細かい凹凸の多い歯石は歯周病菌のすみかとなります。

そのため歯周基本治療では最初に歯石をすべて取り除き、歯周病菌が感染しにくいお口の環境へと整えていきます。

 

☆ルートプレーニング☆

 

ルート(Root)は「歯根」を、プレーニング(Planing)は「平らに削る」という動作を意味しています。
つまりルートプレーニングを簡単にいうならば、歯根の表面をツルツルとした平らな面に仕上げていく作業となります。

そのルートプレーニングには2つの目的があります。

まず1つ目は、歯根面に付着した歯周病菌や、その歯周病菌に汚染された物質をきれいに取り除くことです。

歯根の表面は『セメント質』という組織に覆われていますが、歯周病菌はこのセメント質にも感染します。

歯周病菌に侵されてしまったセメント質をそのまま放置しておけば、さらに感染は拡大し、歯を支える歯槽骨にまで波及する恐れがあります。


そのため歯周基本治療では、歯周病菌に感染したセメント質をルートプレーニングによってきれいに取り除いていきます。

そしてルートプレーニングのもう1つの目的は、歯根の表面を滑らかにしていくことです。

スケーリングによって歯根についた歯石(縁下歯石)を取り除いても、歯根の表面にざらつきが残ってしまうと再び歯周病菌が付着しやすくなります。

そこでスケーリング後にルートプレーニングをおこない、歯根面を滑らかにすることで歯周病菌の再感染を予防していきます。

 

 

⚠️処置後の注意点

 

SRPの処置後、特に痛みがなければいつも通り歯磨きしていただいて大丈夫です!

ただ、SRPを行った箇所は歯茎に刺激が伝わっているので、なるべく優しい力で歯茎の近くをマッサージするような感覚で歯磨きして下さい!

歯茎の中を触るので、歯ブラシを当てた時に痛みが伴う場合があります。

その場合は、柔らかめの歯ブラシで優しく当てて下さい。

無理をしすぎるのは良くないですが、歯ブラシをしないでいると汚れが溜まり治りが良くなかったり、悪化する場合も稀にあるので汚れを溜めないようにすることが大切です!

 

以上歯医者さんで行う歯石取りについてでした!

また分からないことなどがあればお気軽にご相談ください♪

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