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あけましておめでとうございます!(^^)!
今年も山崎歯科医院を宜しくお願い致します。
今回はむし歯の進行についてお話したいと思います。
まず、歯の構造についてご説明します。
歯の表面はエナメル質という水晶と同じくらいの硬い組織でできています。その中に象牙質という柔らかい組織があり中心には神経が通っています。
皆さんはむし歯がどうしてできてしまうのか知っていますか?
お口の中に存在している細菌がプラークという細菌の塊を作り出し、食べかすや糖を栄養として酸を出します。それにより徐々に歯が溶かされていきやがて穴があいてしまいます。
むし歯の進行としてCO、C1、C2、C3、C4に分けられます。
・CO~C1
初期むし歯、むし歯の一歩手前の状態です。(エナメル質の成分が溶け出した状態)
この状態を「脱灰」と呼びます。自覚症状はありません。
また脱灰しただけなら自然に治る可能性があります。
なぜなら唾液中には溶け出してしまったエナメル質と同じ成分が含まれているため「再石灰化」という現象が起き元の状態に戻してくれるからです。
削る場合でも麻酔を使わずに治療でき一回の治療で済む場合も多いです。この段階で早期に治療を受けるのが理想です。
・C2
むし歯が象牙質に達してる場合、甘いものや冷たいものがしみるなどの自覚症状が現れます。象牙質はエナメル質よりも軟らかいため進行が早くなります。
早めの治療が重要です。治療はむし歯部分を取り除き詰め物をします。場合のよっては歯の型取りをし被せ物をします。
・C3
神経(歯髄)のところまでむし歯が達して炎症が起き、かなりむし歯が進行している状態です。熱いものがしみる、何もしなくても激しい痛みがあります。
治療は炎症が起きている部分と痛んでる神経を取り除く治療が必要な場合があります。この段階で治療をすれば、歯自体は保存できる事が多いです。ですが神経を取り除いた歯は、神経がある歯はよりも格段に弱くなってしまいます。神経のある歯を土にしっかり根を生やした大木に例えると、神経を抜いた歯は枯れ木まではいかなくても乾燥した木材みたいなものでとても脆く、折れやすい状態となります。
神経を取り除き根の治療が終わったら土台を作ってその上に被せ物をします。
・C4
痛みが長い間続いたが治ったのでそのまま放置してしまい、歯が崩れた末期のむし歯になってしまったケースが多いです。痛みを感じる神経自体がむし歯により壊死しているため痛みを感じませんが、この段階を放置するとやがて根に膿がたまり激痛を生じる事があります。その場合は根の感染している菌を取り除く治療をします。麻酔も効きにくくなり、歯を残す事が困難になってきます。最悪な場合、歯を抜かなければなりません。
以上、むし歯の進行をご説明させていただきました。むし歯が進行してしまい、歯を抜く!なんて事は避けたいですよね。
皆さんも正しいブラッシング、セルフケアを行い定期的に歯科医院に来ていただく事によって早期発見、早期治療が大切だと思います。
また歯の表面のクリーニングを行い歯垢の停滞を防ぎ、フッ素塗布を行う事でむし歯予防に努めていきましょう!!