歯の豆知識㉙

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みなさんこんにちは!
4月になりましたね!最近は、天気のいい日が増えたような気がします😊🎵
新しい環境でスタートを切る方が多い時期かとは思いますが、みなさんは、いかがお過ごしでしょうか?
さて、本日はよく聞く「フッ化物」「フッ素」について。

「フッ化物」や「フッ素」という言葉を

歯医者さんなどで、一度は耳にしたことがあると思います。

 

むし歯になりにくい歯をつくるためにとても効果的なもので、

歯の周りをコーティングして、守ってくれるのがこの「フッ化物」です。

 

しかし、中にはこのフッ化物を使用することを嫌がる患者様もいらっしゃいます。

そのような方は皆さま、フッ化物が身体に悪いのでは?と気にされています。

実際どうなのでしょうか?

 

 

日常的に摂取する量のフッ化物は問題ない!

 

結論からいうと、一度に大量のフッ化物を摂取するのではない限り、身体に異常が起こることはまずありません。

 

フッ化物の急性中毒量は、2mg/kgとされています。

体重20kgの子どもの急性中毒量は40mgということになります。

 

うがい薬の場合で考えてみます。うがい薬の1回分のフッ素量は2mg以下です。

つまり、体重が20kgの子どもの場合の急性中毒量40mgというのは、

20人分のうがい液を全部飲み込んでしまうぐらいの摂取量ということになります。

 

そもそも、フッ化物の摂取は、薬品に限りません。

フッ化物は自然界に多く存在し、私たちは食べ物を通して1日に約0.5~3.0mgのフッ化物を摂取しています。

 

ですから、フッ素が添加されている水道水や歯みがき剤を使う場合も、用法、用量を守れば全く問題ありません。

 

牛乳を飲めば、フッ化物が体外へ排出される!?

 

「フッ化物を誤って飲み込んでしまった場合、牛乳を飲めば大丈夫ですか?」

というご質問をいただくことがあります。

 

こちらも結論から申し上げると、

牛乳を飲むことは胃の粘膜への刺激や吸収を抑えることはできますが、排出を促す効果はありません。

 

牛乳を飲む(カルシウムを摂取する)というのは、上記で例としてあげたように、フッ化物を一度に大量に摂取してしまい、急性中毒が疑われる場合の応急処置的な対処法になります。

 

日常的に摂取したフッ化物量くらいでは、そのようなことをする必要はありませんのでご安心ください。

 

フッ化物(フッ素)の効果

 

フッ化物には、むし歯を予防するうえで、次のような効果が期待できます。

 

❶ 歯質を強くして、酸により溶けるのを防ぐ!

❷ むし歯菌が酸を出すのを抑える!

❸ 歯から溶け出したカルシウムやリンを再沈着させ、再石灰化を促進する!

 

フッ素入り歯磨き粉などを上手に用いることで、効率的にむし歯予防を行うことができます!!

 

むし歯予防の効果を高めるには、長い時間フッ素が口の中にとどまっていることが大切です。フッ素入り歯磨き粉で歯を磨いた後は、軽く口を一度だけすすぐ程度にしましょう。

 

用法、用量を守れば、良い効果がたくさん期待できるフッ化物。

 

フッ素塗布の方法や使用量など、ご不安なことがあればいつでも当院にご相談くださいね!

長野市・篠ノ井・千曲の歯医者
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