みなさんこんにちは😊山崎歯科医院です!
新年度が始まり、もう1ヶ月が経ちましたね!嬉しい連休です♪
感染症対策をしながら、楽しみましょうね!!
さて、今回ははちみつとメープルシロップについてのお話です🍯😋
むし歯にならないためには、砂糖をあまり摂りすぎないこと大切ですが、
はちみつやメープルシロップもむし歯の原因になるのでしょうか?
砂糖がむし歯になりやすい理由
砂糖がむし歯の原因といわれる理由は、主に2つです。ひとつは、むし歯菌であるミュータンスレンサ球菌が砂糖から「不溶性グルカン」という水に溶けない粘着性の多糖体を産生し、歯の表面のプラーク形成に重要な役割を果たすことです。多くの糖類の中で、不溶性グルカン合成の原料になるのは砂糖だけです。
もうひとつの理由は、代謝してむし歯菌を含めたさまざまな口腔内の細菌が酸を産生し、歯の脱灰を起こすことです。酸は、砂糖以外の糖からも産生されます。
はちみつやメープルシロップは?
砂糖がむし歯になりやすい原因である理由は上記で説明した通りです。
では、はちみつ・メープルシロップの成分はなんでしょうか?
文部科学省の食品成分データベースによると、ともに「炭水化物(糖質)」が主成分となっています。これは砂糖と同じです。
しかし、糖質の種類をみてみると、はちみつは「ぶどう糖」と「果糖」が主成分で、「砂糖」の存在は実はほんのわずかなのです。ブドウ糖と果糖からはむし歯菌による不溶性グルカンの産生はされないため、はちみつをたべてもプラークは形成されにくいということになります。
しかし、多くの口腔内の細菌は、ぶどう糖と果糖からも酸を産生するため、はちみつの過剰摂取はむし歯を誘発する可能性があります。
また、マヌカハニーという種類のはちみつには、むし歯菌を含む口腔細菌に対して抗菌作用があることも報告されており、砂糖に比べるとむし歯になりにくいと考えられます。
一方、メープルシロップに含まれている炭水化物の主成分は砂糖なので、むし歯の誘発効果は砂糖と変わらないでしょう。
ポリフェノールがむし歯を予防する!?
はちみつとメープルシロップには、炭水化物の他にポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールは抗酸化作用が強く、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があり、動脈硬化など生活習慣病の予防に役立ちます。
むし歯の予防にも効果が期待でき、すでに、茶ポリフェノールに関しては、ミュータンスレンサ球菌の不溶性グルカン合成を阻害することにより、むし歯の発生を抑制することもわかっています。はちみつやメープルシロップのポリフェノールも、将来研究が進んでむし歯抑制効果が明らかになるかもしれませんね。
いかがでしたか?
むし歯の予防以外にも、はちみつには高い健康効果があることがわかっています。
ただし、どんなものでも摂りすぎは禁物です。
甘いものを食べる際は、糖類の種類も考慮して上手に摂取し、むし歯を予防しましょう。