こんにちは😊山崎歯科医院です。
突然ですが、みなさんは「ベジファースト」してますか?
ひと昔前までは、主食とおかず、汁物を順番に食べる「三角食べ」が推奨されていましたが、近年は野菜を最初に食べる「ベジファースト」やたんぱく質を最初に食べる「プロテインファースト」が注目を集めています。
本当に体にいい食べ方なのでしょうか?
野菜を最初に食べる「ベジファースト」
ベジファーストとは、その名の通り、食事の際野菜(ベジ)を最初(ファースト)に食べることです。ベジファーストという言葉ができたのは最近ですが、実はこれは古くからある考え方です。
例えば、和食の懐石料理では先付(食物繊維が多い前菜)の後に刺身や焼き魚(タンパク質・脂質が主体のもの)を食べますよね。
野菜に多く含まれる食物繊維が、糖の消化や吸収のスピードを遅らせることで、血糖値の急激な上昇を抑える効果が期待できます。
血糖値の急上昇を抑えることで、脂肪の蓄積を防ぎ、ダイエットにも効果があるとされています。
また、最初に食物繊維の多い野菜を食べることで、満足感も得られやすく、主食の量が少なくすむ場合もあります。
ベジファーストは、糖尿病の食事療法として指導される食べ方でもあります。
日本人は欧州白人に比べて、インスリン(血糖値を下げるホルモン)の分泌量がかなり少ないとされています。
血糖値は膵臓から分泌されるインスリンによりコントロールされ、一定の値に維持されていますが、このインスリンの分泌が不足し、血糖値が高い状態が続くといわゆる糖尿病になります。
ベジファーストは、血糖値の急激な上昇を防ぎ糖尿病などの生活習慣病の予防にもなるオススメな食べ方です。
たんぱく質から食べる「プロテインファースト」
さらに最近は、「プロテインファースト」という言葉も出てきています。
たんぱく質を摂取すると、腸からインクレチンというホルモンが分泌され、胃の動きがゆるやかになることで糖の吸収を抑えられるということがわかっています。
ベジファーストと組み合わせ、野菜+お肉を先に摂るようにしましょう!
大切なのは「ゆっくり」食べる事
ベジファーストにおいても、プロテインファーストにおいても共通する考え方があります。それが、「ゆっくりよく噛んで食べる」です。
よく噛んで食べる癖がついていない人は継続するのがとても難しいですが、早食いは血圧の急上昇、脂質異常症、血糖値上昇と関連することがわかっています。
また、よく噛んでゆっくり食べることは、体重減少や認知症予防、う蝕の予防にもつながると言われています。
ベジファーストとプロテインファーストを上手に組み合わせ、ゆっくりよく噛んで食べることで体に良い効果が期待できます。今日からぜひ実践してみてくださいね!