キシリトールとは
キシリトールは、甘味炭水化物の仲間です。実は自然界では多くの果実や野菜に含まれています。例えば、イチゴには乾燥重量100gの中に約300mgのキシリトールが含まれています!また、人の肝臓でも1日当たり約15gのキシリトールが産生されているのです!
私たちが普段から目にするガムやタブレットなどのお菓子に配合されているキシリトールは、白樺や樫などの木を原料としてつくられています。キシリトールは30年ほど前からフィンランドでう蝕予防の目的で使用され、世界各国に広まりました。日本では平成9年(1997年)4月に食品添加物として認可され、人体にも安全であることが知られています。
キシリトールは歯にいいの?
キシリトールは砂糖に匹敵する甘さを持ちますが、摂取してもう蝕の原因にはなりません。キシリトールを含む糖アルコールからは、口の中で歯を溶かすほどの酸が産生されません。また、強い甘味により唾液も分泌されやすくなります。キシリトールがよく使われるガムは、咀嚼によりさらに唾液の分泌を促すため、非常に効果的な食べ方と言えます。酸を作らないこと、そして唾液の分泌を促して酸を中和することで、う蝕予防効果が期待できます。さらに、キシリトールには、う蝕の大きな原因であるミュータンス菌の活動を弱める働きもあることがわかっています。このような働きをもつ甘味料はキシリトールしかありません。
キシリトールの上手な使い方
キシリトールの効果が期待できるお菓子は、ガムかタブレットです。これ以外のお菓子や食品、例えば、ケーキやジュース類にキシリトールが含まれていても、う蝕予防の効果は期待できません。なぜなら、これらの食品はキシリトールが口の中に長くとどまることができないからです。また、ガムやタブレットを使用する際は、キシリトールができるだけ高濃度(50%以上)で含まれていることと、砂糖などの発酵性の甘味料が含まれていないことが重要です。スーパーなどでキシリトール製品を購入する際は、「シュガーレス」表示があるかチェックするか、パッケージの成分表示をよく見て、糖類が0gであることと、糖質中におけるキシリトールの割合が50%を超えていることを確認してみてくださいね!また、甘味料にキシリトールを100%使用した歯科専用のキシリトールガムもおすすめです✨
いかがでしたか?キシリトールはとても歯によい甘味料であることがお解り頂けたかと思います。キシリトールを上手に取り入れて、う蝕を予防しましょう!