みなさんこんにちは😊山崎歯科医院です。
寝ている間に歯と歯をこすりあわせてしまう歯ぎしり。実はこの歯ぎしりは体の不調のサインかもしれないことがわかっています。歯ぎしりの原因と体への影響、対策についてご紹介します。家族に歯ぎしりを指摘された方はぜひ最後まで読んでみてください。
歯ぎしりの原因
歯ぎしりが起こる原因は人によりさまざまですが、特に多いのは以下の4つです。
- ストレス
歯ぎしりの原因として最も多いとされています。ストレスにより神経のバランスが崩れると、睡眠の質が低下してしまいます。眠りが浅くなると無意識に咬筋(頬の筋肉)に力が入ってしまうことで歯ぎしりがおきると考えられています。また、就寝中の歯ぎしり・食いしばりは、無意識のうちにストレスを解消しようとしているためだとする説もあります。
- 噛み合わせや骨格
上下の歯の噛み合わせが悪いと、歯ぎしりが起こりやすくなってしまいます。噛み合わせたときに1本だけ強くぶつかるような歯があったり、かぶせ物や詰め物の高さが合わずに歯がぶつかってしまう口腔環境だと、歯ぎしりをしてしまうことが多くなります。また、噛み合わせの悪さは、う蝕や歯周病の原因にもなりますので早めの対処が必要です。
- 習慣
日ごろからのちょっとした習慣も、歯ぎしりの原因となる場合があります。例えばスポーツなどで筋肉に力を入れるとき、瞬間的に歯を食いしばりますよね。そのような習慣が睡眠中にもあらわれ、歯ぎしりを引き起こしてしまいます。
特に、以下のような習慣がある方は注意が必要です。
・高さが高すぎる枕で寝ている
・脚を組む癖がある
・下を向いた状態での長時間のスマホ使用
・アルコールやニコチンの摂取
一見歯とは関係がないように見えても、体はつながっています。体の不調や上記のような習慣は歯ぎしりを引き起こす可能性がありますので、睡眠中の歯ぎしりが気になる方は見直してみるのも良いかもしれません。
- 子どもならではの原因
睡眠中の歯ぎしりはお子様にもよくみられます。ただし、子どもの歯ぎしりは乳歯から永久歯に生え変わるときの不快感が原因である場合がほとんどです。永久歯に生え変わった後で歯ぎしりがなくなれば、特に問題はないでしょう。
歯ぎしりの体への影響
歯ぎしりは自分では気がつきにくいものです。ほとんどの方が家族などの他人から指摘されて自分が歯ぎしりをしていることに気がつきます。家族にとっては歯ぎしりが睡眠の妨げになる場合もあるでしょう。しかし、歯ぎしりの影響はそれだけではありません。自分の体にも多くの影響があります。
■歯のすり減りや知覚過敏
歯ぎしりによって歯の表面のエナメル質、その下にある象牙質が削られると、歯の神経に影響が出てしまいます。冷たい物や暑い物が触れると歯がしみる知覚過敏になる可能性が高くなります。
■頭痛や肩こり
歯ぎしりをすると咬筋に強い負荷がかかります。咬筋は首やこめかみ、肩、腰の筋肉ともつながっているため、咬筋に負荷がかかるとこれらの部位にも負担がかかり、頭痛や肩こりなどの症状が引き起こされてしまいます。
■顎関節症
口を開けると顎の関節に痛みがはしったり、口の開閉がうまくできなくなるなどの症状が現れる病気です。悪化すると、めまいや偏頭痛、背中や腰の痛みなども引き起こし、日常生活にも支障が出てしまいます。就寝中以外にもパソコンやスマホの使用時など、無意識に歯を食いしばる癖がある方も注意が必要です。
歯ぎしりの対策
歯ぎしりを改善・予防するには下記のような方法があります。
・マウスピースの装着
・質の良い睡眠
・ストレスを軽減する
・噛み合わせを調整する
当院では、歯ぎしりでお悩みの方へ、就寝中のマウスピースの着用をおすすめしています。マウスピースを装着することで、上下の歯の摩擦を軽減させる効果が期待できます。歯ぎしりの不快な音もしなくなるので、一緒に寝ている家族にとってもよい治療法です。マウスピースは当院で型取りを行ってから数日で完成しますので、ぜひご相談ください♪