歯の豆知識84『無糖の炭酸水は虫歯になる!?』
今月は無糖炭酸水は虫歯になる?歯への影響についてです。
無糖の炭酸水は、基本的に虫歯になりにくい飲み物です。
なぜなら、砂糖が入っていないため、虫歯菌のエサにならないからです。そのため、甘い炭酸飲料(コーラやサイダーなど)と比べると、歯への負担は少ない飲み物と言えます。
しかし、無糖炭酸水でも飲み方によっては歯に影響が出る可能性があります。
それは「虫歯」ではなく、酸によって歯が少しずつ溶ける現象です。これを「酸蝕(さんしょく)」と言います。
歯の表面は「エナメル質」というとても硬い層で守られています。このエナメル質はとても丈夫ですが、口の中が強い酸性の状態になると、少しずつ溶けることがあります。一般的に、口の中のpHが5.5以下になると歯が溶け始めると言われています。
炭酸水は、二酸化炭素が水に溶けてできた「炭酸」という弱い酸を含んでいます。そのため、無糖の炭酸水でもpHは3〜4程度の弱い酸性です。この酸が歯の表面に長く触れていると、エナメル質に影響する可能性があります。
ただし、通常の飲み方であれば過度に心配する必要はありません。
口の中には「唾液」があり、唾液には酸を中和したり、溶けかけた歯を修復する「再石灰化」という働きがあります。炭酸水を飲んでも、時間が経つと唾液によって口の中の環境は自然に元に戻っていきます。
気をつけたいのは「飲み方」です。例えば、長時間ちびちび飲み続ける習慣があると、口の中が酸性の状態になっている時間が長くなり、歯が溶けやすくなる可能性があります。また、レモン味などのフレーバー炭酸水にはクエン酸などが含まれている場合があり、普通の炭酸水よりも酸性が強いこともあります。
炭酸水を歯にやさしく飲むためには、いくつかポイントがあります💡
①だらだら飲まず、できるだけ短時間で飲む
②飲んだあとに水やお茶を飲んで口の中を流す③すぐに歯磨きをせず30分ほど時間をあけること
酸性の状態の直後に歯を磨くと、歯の表面を傷つけてしまうことがあります。
まとめると、無糖の炭酸水は虫歯の原因にはなりにくい飲み物ですが、酸性のため飲み方によっては歯が少し溶ける可能性があります。
ただし、普通の量を適切に飲む分には大きな問題になることはほとんどありません。歯にとって一番注意が必要なのは、砂糖の入った甘い飲み物を長時間だらだら飲むことです。
その点では、無糖炭酸水は比較的歯にやさしい飲み物と言えるでしょう。🦷✨
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